エストニアに正規留学する場合にかかる費用について

※この記事は2015年10月に執筆されたのものです。現在(2024年6月)とは物価が大きく異なりますのでご注意ください。

エストニアの大学の学費についてですが、残念ながらドイツやフランスやフィンランドに比べるとかなり高額です。「え、ヨーロッパの大学って学費無償じゃなかったの?」と突っ込まれそうですが、エストニアの国立大学のBachelor課程の場合、EU以外からの留学生については原則として学費を徴収します。「なんだ完全無償じゃないのか、がっかり…」という人もいるかもしれませんが、といっても日本の大学と比較すれば大幅に安い金額となっております。

タリン大学の授業料はこちら。
Tuition fees 2015/2016 – Tallinn University

私が在籍している Liberal Arts in Social Sciences (教養学部社会科学専攻)の場合、「1セメスター1500ユーロ」となっております。年間2セメスター制なので、現在(2015年10月12日)のレートで年間約40万円となります。日本の国立大学の初年度納入金の半額、私立大学の3分の1ほどでしょうか。

生 活費についてですが、私は大学の学生寮に住んでおり、家賃・インターネット通信費・水道光熱費あわせて1万7000円ほどで暮らしています。この格安の寮 に入れたのはラッキーで、市内にフラットを借りて一人暮らしとなると、月に4~5万円くらいかかってしまうかと思います。なので学生はルームシェアをして いる人が多いです。SNSなどを使ってルームメイトを探して、5万円の部屋を2人で借りて折半、みたいなケースが一般的なようです。

食費に ついては、外食の頻度で大幅に変わってきそうです。外食の値段は日本とあまり変わりません。大学のカフェテリアでランチを取ると5ユーロくらいかかってし まいます。なので私はほぼ自炊でまかなっています。野菜もパンもライスも安いので、月に1万5000円くらいでしょうかね。
ほかにも衣服で すとか日用品ですとか健康保険ですとか日々出費があるわけですが、格安の寮に暮らしている私の場合、月に5~6万円ほどあれば、たまーに外食をして、週末 は友達とバーに出かけて軽く飲んで、年に何回か海外旅行にいけて(といっても近隣諸国に数泊する程度を想定していますが)…という生活を送れそうです。

学費と最低限の生活費を合わせて、(現在の相場で)年間100万円あればなんとかなる計算ですね。大学以外でも楽器やダンスなどの習い事をしたい、夏休みにヨーロッパを一周したい、共同生活は嫌なのでひとり暮らしがした い…といった希望がある方は、100万円にプラスアルファを想定すればよいのではと思います。ただし為替変動によって費用は大幅に違ってくると思いますの でご注意を。私も3~4年前に来ていればさらに費用を抑えられたかなあ…。

なお、さきほどの授業料一覧 (Tuition fees 2015/2016 – Tallinn University) をご覧いただければお分かりのとおり、MA/MSはBA/BSのおよそ半額、PhDは完全無償となっておりますので、大学院に行く人はさらに費用を抑えられると思います。修士以降は奨学金を得られるチャンスも多いでしょうしね。

だいたいこんな感じです。エストニアに留学を検討している方の参考になれば幸いです。

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