近況報告-演奏活動と引っ越しと卒論執筆と。

いやー今年もあっという間に残り2か月となっちゃいましたね~。光陰矢の如し。

ここらでちょっと近況報告をさせてくださいな。

わたくし、ここしばらくいろいろ忙しくてですね。まず9月末に引っ越しをしました。今年2度めの転居です。最初の2年半はカオスな学生寮でパーティー三昧の日々を楽しんだ代わりにプライバシーというものがまったく無くい暮らしだったのですが、引っ越すごとに住環境が格段に改善しております(笑) いまは最近改装されたばかりでピッカピカのフラットの個室に住んでいます。とにかく超快適です。家賃が学生寮時代の2倍になってしまったのが悩みの種ではありますが。

あとは音楽活動のほうも超充実しまくっていて怖いくらいです。10月後半はライブが4本もありました。引っ越したばかりで出費も重なったので、ライブがたくさん入ってくるのはありがたいですねえ。うち1本はエストニア教育省かなにかのパーティーで、ギャラがだいぶ良かったです(笑)

しかしいまいちばん集中しなければならないのは卒業論文の執筆でございます。エストニアにやってきて3年、いよいよ卒業が目前に迫ってきました! せっかく留学生活のクライマックスですから、今回は卒論についてちょっと記しておきましょう。 

プロフィールにあるとおりわたしは社会科学専攻なので、論文もそのジャンルで執筆をすすめております。もちろん社会科学のメソッドに沿って研究を行わなければなりません。

社会科学における研究手法って大きくわけて二種類ありましてね、

  • 質的研究 ― インタビューやフィールドワークなどによって得られた、主に言語的なデータを扱う研究
  • 量的研究 ― 統計調査によって得られた数値的なデータを扱う研究

に分類されます。大学生の卒論だと質的研究のほうが人気のようです。やはり自分の足でインタビューしにいったりフィールドワークに行ったりするのは面白そうですよね。

いっぽう、いち学生の身分では自分でデータの収集を行うのが非常に難しいのが量的研究です。「統計学的に意味のあるサンプルの数」って結構大きくて、学友の20人や30人にアンケートを取るくらいじゃぜんぜん足らないんですよ。

なので「卒論で量的研究をやるぞ」ってことになると、ほぼ自動的に「すでに研究機関などが収集済みのデータ」を使用することになります。「生活満足度調査」とか「消費者意識調査」だとか、そういうやつです。そのため、データが準備されていない分野についてはいくら自分が興味があったとしても研究ができないことになります…。

あと、量的研究に取り掛かるためには統計学の知識が必要になるのと、データの分析のためにコンピュータを使わなければならず、そのあたりも勉強しなければならない、というのもネックかもしれません。

というわけで卒論における研究手法としてはやや不人気(?)かもしれない量的研究ですが、わたしの研究テーマというのがどうしてもこの量的研究じゃないといけない分野でして。「量的研究は面倒そうなのでテーマを変えます!」というのはいかにも不純な感じがしたので、覚悟を決めて統計やコンピュータを学ぶことに決めたのでした。

統計の分析については SPSS という専門のソフトウエアが大学のパソコンに入っているのでそれを使っているのですが、一部にそのソフトだけでは間に合わない場面が出てくることがありまして、そうなるとプログラミング言語を使ってコンピュータに計算させる必要が出てきます。

社会科学の統計分析でよく使われるプログラミング言語としては「Python」ってやつと「R」ってやつがあるようです。どうやら「Python」というやつは統計以外でもいろいろ使えるようで教科書もたくさん出ていたので、「Python」の方を選びました。

実際には「ライブラリ」という、特定の分野で使われるプログラムをまとめたやつがあって、そのうち統計で使われるもののみを勉強するだけでも間に合いそうではあったんですが、卒論を準備し始めたのが夏休みに入った6月くらいでたっぷり時間もあったので、「Python」の基礎の基礎から勉強を始めたんです。

で、これが結構面白いんですよ。厳密にはプログラミングを体験するのは初めてではなくて、二十年くらい前に「BASIC」というのを学校の授業でやってるんですよねえ。当時はコンピューターなんて大嫌いで「こんなもの将来二度と使わない!!」と思っていましたが、意外に役に立つことがあるもんですな…。

あくまで卒論は社会科学の論理をベースに組み立てていくので、SPSS だとか Python だとかの知識は副次的なものですが、SPSS はともかく Python はこれから何かの役に立つかもしれないですし。

さーて、クリスマス休暇前までに論文を完成できるようにがんばります。ではまた。

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